【横浜】家系総本山 吉村家を実食レポ|家系ラーメン発祥・創業1974年の名店のメニュー・待ち時間・並び方を徹底解説
家系ラーメンが好きな方なら、一度は名前を耳にしたことがあるお店ではないでしょうか。
神奈川県横浜市西区岡野にある「家系総本山 吉村家」は、1974年(昭和49年)創業、全国に広がった家系ラーメンの源流とされる名店です。三重県内にも家系ラーメンを掲げる店舗は数多くありますが、その元祖がどんなお店なのか気になり、今回情報をまとめてみました。
この記事では、吉村家の基本情報・歴史・アクセス方法・店内の雰囲気など、訪れる前に知っておきたい情報を紹介します。
家系総本山 吉村家 基本情報

訪問前にチェックしておきたい、吉村家の基本情報をまとめました。
| 住所 | 神奈川県横浜市西区岡野1丁目6−4 |
|---|---|
| 電話番号 | 045-322-9988 |
| 営業時間(平日) | 11:00~20:00 |
| 営業時間(土日祝) | 11:00~20:00 |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
| 予算 | ¥1,000~¥2,000 |
| 支払い方法 | 現金 |
| 席数 | 30席 |
| 駐車場 | なし |
最寄り駅は相鉄本線・平沼橋駅で、北口から徒歩5分ほどです。相鉄本線は横浜駅に直結しているため、JR横浜駅西口からも徒歩10分程度で歩ける距離にあります。
横浜駅にはJR各線・東急東横線・みなとみらい線・京急本線・相鉄本線・横浜市営地下鉄ブルーラインなど多くの路線が乗り入れているので、どの方面から向かう場合も横浜駅を経由すればアクセスしやすいお店です。
京急本線の戸部駅からも徒歩圏内なので、利用する路線に合わせてルートを選ぶとよいでしょう。なお店舗専用の駐車場はないため、車で訪れる場合は周辺のコインパーキングを利用することになります。
家系ラーメンとは?

「家系(いえけい)ラーメン」とは、豚骨と鶏ガラを合わせたこってりとした醤油スープに、極太のストレート麺を合わせたラーメンのジャンルです。
トッピングにはほうれん草・小松菜・海苔・チャーシューが定番で、麺の硬さ・スープの濃さ・油の量を自分の好みで指定できるのも特徴です。このオーダースタイルは吉村家が創業当初から取り入れていたもので、後にのれん分けした店舗にも受け継がれ、家系ラーメン全体の共通文化として広まっていきました。
「家系」という呼び名自体も、吉村家から独立した店舗が店名の末尾に「〜家」とつける慣習を持ったことに由来するといわれています。三重県内でも「〇〇家」を名乗る家系ラーメン店を見かけることがあります。なお「総本山」とは、本来は仏教の宗派における中心寺院を指す言葉です。吉村家が家系ラーメンというジャンルそのものを生み出した発祥の店であることから、その通称として使われるようになりました。
歴史・お店のこだわり

吉村家を創業したのは、1948年に山形県で生まれ横浜で育った吉村実氏です。長距離トラックの運転手として関東〜九州間を走っていた経験から、「九州の豚骨ラーメン」と「関東の鶏ガラ醤油ラーメン」を掛け合わせたラーメンを作れないかと発想したのが始まりだったといいます。
京浜トラックターミナル内のラーメン店で半年ほど修行したのち、1974年9月、横浜市磯子区杉田(新杉田駅付近)で吉村家を開業しました。
豚骨醤油スープに極太ストレート麺、ほうれん草・海苔・チャーシューを合わせるスタイルは「家系ラーメン」として確立し、現在では全国に1000〜2000店ほどあるとされる家系ラーメン店の源流となっています。吉村家からのれん分けした直系店は、創業の地に近い横浜市磯子区新杉田に店を構える「杉田家」をはじめ全国に店舗を数え、杉田家は吉村家の直系1号店として認められている店です。吉村家を源流としながらも、のれん分けした店それぞれが独自のスタイルを築いていったことが、家系ラーメンというジャンル全体の厚みにつながっています。
吉村実氏は現在も無添加の醤油を30年以上使い続け、効率を優先した小型調理や空中での麺切りを避け、大鍋での仕込みにこだわり続けているといいます。
店舗は2023年3月、それまで25年近く営業していた横浜駅西口・南幸の2代目店舗から、岡野町交差点そばの自社ビルへ移転しました。2階建て30席の新店舗には、周辺への配慮から煙や匂いへの対策も取り入れられています。
こうした歩みは、2023年1月の東京新聞朝刊での創業者インタビューをはじめ、はまれぽ.com、ウォーカープラス、マグカルなど複数のメディアでも取り上げられてきました。2020年にはローソンで吉村家監修のカップ麺が発売され、一時品薄になるほどの人気を集めています。半世紀にわたり一杯のラーメンにこだわり続け、数えきれないほどの店をのれん分けという形で送り出してきたことが、吉村家を「家系ラーメン総本山」たらしめている実績といえそうです。
お店の外観・雰囲気

吉村家は、岡野町交差点の角地に建つ自社ビルの1階(一部2階)にあります。グレーの外壁に「家系総本山 吉村家」の赤い立体文字の看板が掲げられ、遠目からでもひと目でそれとわかる存在感があります。店頭には「お客様は我が味の師なり」という創業者・吉村実氏の言葉を掲げた幕が下げられており、味づくりに対する姿勢がうかがえます。入口脇には待ち時間の目安と定休日(月曜日)を知らせる案内板も出ています。
店内は厨房を囲むコの字型のカウンター席が中心で、2階にはテーブル席も設けられています。店内は撮影不可のため、店内写真は掲載していません。
入店の前に券売機で食券を購入するのが吉村家のルールで、列に並ぶ前に食券を用意しておく必要がある点は覚えておきたいポイントです。
券売機にはラーメン(880円)を中心に、中盛・大盛といったボリュームアップメニューや、チャーシューメン、のり・味玉などのトッピングボタンが並んでいます。食事の途中でラーメンやトッピングを追加注文したい場合も、同じ券売機で食券を買い足す流れになるようです。
券売機のそばには「麺を少なめにしたい場合は早めに申し出てほしい」という趣旨の案内も掲示されており、細かな要望にも対応してくれる様子がうかがえました。現金のみの会計ですが、券売機の隣には両替機も設置されているので、小銭が足りない場合も安心です。

訪問時の様子:店頭の案内板には待ち時間の目安が表示されており、訪問時は30分ほどで案内されていました。
この日は平日の午後3時ということもあり30分程で入店出来ましたので、並ぶのが苦手な方は平日のランチタイムをずらして行くのが良いと思います。(土日祝などになると2時間待ちになることもあるとか)
メニュー

券売機を見ると、基本となる「ラーメン」(880円)を軸に、中盛・大盛といった量のバリエーション、チャーシューメンのような具材を増やしたメニューまで、幅広く選べる構成になっています。

トッピングも、のりや味玉といった定番に加えて、辛みそネギやキャベツ、生ほうれん草、玉ねぎなど野菜系の単品も充実しており、後から味の変化を楽しみたい人にも対応できるラインナップです。
ライスや小ビールなど、ラーメン以外の一品もひと通りそろっています。注文時には麺の硬さ・スープの濃さ・油の量を好みで伝えられるので、初めて訪れる場合はひとまず「普通」で頼み、次回以降は好みに合わせて調整していくのもよさそうです。
実際に食べたメニューや味の感想については、下記の食レポをご覧ください。
食レポ
ラーメン 海苔トッピング(960円)

今回は初めてということでラーメン(880円)に海苔トッピングをしました。
家系麺の固さ・油の量・味の濃さ

家系のスープといえば「豚骨醤油」。豚骨のコクがしっかり感じられる濃厚な味わいで鶏油の美味さばっちり感じられます。
見た目ほどしつこすぎず、醤油の香ばしさがアクセントになっている印象でした。

麺は酒井製麺の極太ストレート麺で、しっかりとした噛みごたえともちもちとした弾力があり、スープをまとった状態でもコシが残っていて、食べ終わりまで食感が損なわれませんでした。

チャーシューは脂身と赤身のバランスがよく、箸で持ち上げるとほろりとほどけるやわらかさで、スープの味がしっかり染み込んでいました。

途中で卓上のにんにくチップを加えて味変を楽しみました。カリカリとした食感とにんにくの香ばしさが加わることで、こってりとしたスープの印象が引き締まり、後半も飽きずに食べ進められました。
ライス(160円)

ライスにはお新香風の漬物が添えられており、艶のある白いご飯がこんもりと盛られていました。。

家系ラーメンの定番の食べ方として、スープにひたした海苔でご飯を巻いていただきました。スープを吸った海苔は塩気と旨みがぐっと増していて、ご飯との相性は抜群でした。
ラーメン単体でも満足感はありますが、ライスがあることでスープを最後まで楽しみ尽くせるのも家系ラーメンならではの魅力だと感じました。
こんな人におすすめ
【写真】
●家系ラーメンの発祥・総本山を一度は訪れてみたい人
「家系」を名乗る店は全国に数多くありますが、そのルーツとなった一杯を実際に確かめてみたいという方には、まず訪れてみる価値のあるお店です。三重県内で普段食べている家系ラーメンとの違いを確かめる、いわば“答え合わせ”のような楽しみ方もできそうです。
●三重県内でよく見かける家系ラーメンのルーツを知りたい人
三重県内にも家系ラーメンを掲げる店舗はありますが、その源流がどんな味・どんなお店なのかを知っておくと、地元で食べる際の楽しみ方も変わってきそうです。のれん分けの歴史を知ってから食べ比べてみるのもおすすめです。
●行列覚悟でも本場の味を確かめたい本格ラーメン好き
待ち時間が発生することも多いお店ですが、半世紀以上ジャンルを支えてきた一杯を味わいたいラーメン好きの方には、訪れる理由のあるお店だといえます。現金のみの会計や食券購入のルールなど、事前に知っておくとスムーズに楽しめるポイントも本記事でまとめました。
まとめ
【写真】
横浜・吉村家は、家系ラーメンというジャンルそのものを生み出した発祥の店であり、半世紀にわたって受け継がれてきた歴史と、そこから枝分かれした数多くののれん分け店の存在が、他の家系ラーメン店とは一線を画す実績といえます。
横浜へ足を運ぶ機会があれば、候補に入れておきたいお店です。ごちそうさまでした!