【山梨・河口湖】ほうとう蔵 歩成 河口湖店でランチ|創業昭和54年・ほうとう日本一3連覇の黄金ほうとうを実食レポート
山梨で本格的なほうとうを食べるなら、おすすめしたい一軒です。
河口湖エリアにある「ほうとう蔵 歩成(ふなり)河口湖店」は、ほうとう味比べ大会で3年連続優勝・殿堂入りを果たした、山梨屈指のほうとう専門店です。
山梨旅行で「富士山を眺めながら本場のほうとうを食べたい」と思い立って、三重在住の筆者が訪れてきました。この記事では、基本情報・メニュー・お店の外観・雰囲気・実食レビューまで、初めて行く方にも役立つ情報をまとめてお届けします。
ほうとう蔵 歩成 河口湖店 基本情報

それでは、ここからは「ほうとう蔵 歩成 河口湖店」を訪れる前にチェックしておきたい、営業時間やアクセスなどの基本情報をまとめてご紹介します。
富士山ビューの大型フラッグシップ店で、200席という広さがありますが、観光シーズンの週末は2時間以上の待ちになることもある人気店です。スムーズに足を運べるよう、ぜひ参考にしてください。
なお、冬季は閉店時間が早まる場合があるため、訪問前にこちらで営業時間や定休日を確認してからお出かけください。
こちらでは公式サイトやルート検索などの情報もチェックできます。
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ご当地グルメ
ほうとう蔵 歩成
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【アクセス】
電車の場合は、富士急行線「河口湖駅」から精進湖・本栖湖周遊バス(Blue-Line)で約10分、「河口湖ショッピングセンターベル」バス停下車徒歩すぐです。車の場合は、中央自動車道「河口湖IC」から国道139号経由で約5分。三重県から東名・中央道を使えば約3時間半〜4時間で到着できるため、山梨旅行のルートに組み込みやすい立地です。
ほうとうとは?

ほうとうは、山梨県を代表する郷土料理です。小麦粉を練って作った幅広の平打ち麺と、かぼちゃやきのこ、季節の野菜、肉などの具材を、味噌仕立ての汁で煮込みます。見た目はうどんに似ていますが、麺の仕込み方に違いがあります。
うどんは麺を一度茹でてから汁に入れるのが基本ですが、ほうとうは打ち粉がついた生麺をそのままスープに入れ、麺自体を煮込んで仕上げます。麺から溶け出したでんぷん質によって汁にとろみがつき、スープと麺がよく絡むのがほうとうの特徴です。山梨の家庭では昔から大鍋でまとめて作られてきましたが、お店では1人分ずつ専用の鉄鍋で提供されるのが一般的で、出来たて熱々の状態でいただけます。

「武田信玄が戦場で食べていた」という逸話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。この話は史実としての裏付けはなく、戦後に観光振興の中で広まった俗説とされています。一方で、江戸時代にはすでに甲斐の名物として親しまれていた記録が残っており、長い歴史を持つ郷土料理であることは確かです。
歴史・お店のこだわり

歩成の歴史は昭和54年(1979年)にさかのぼります。山梨市駅前に大衆食堂として産声を上げ、地元の方々に愛されながら長年にわたって山梨の食文化とともに歩んできました。
その実力を全国に証明したのが、山梨県内で開催されたほうとうの味比べイベント「昇仙峡ほうとう味くらべ真剣勝負」です。第2回(2011年)・第3回(2012年)・第4回(2013年)と3年連続で優勝し、殿堂入りの認定を受けました。この大会で3連覇・殿堂入りを達成したのは歩成ただ1店のみです。
その知名度を背景に2017年8月12日、フラッグシップ店として河口湖店をオープン。蔵をイメージした和モダンの建築と、富士山を眺めながら食事ができる唯一無二の空間が話題を呼び、県外・海外からも多くのお客様が訪れる人気店となりました。
歩成の黄金ほうとうを語るうえで外せないのが、秘伝の「黄金味噌」です。厳選した米麹の赤味噌と白味噌を秘伝の比率でブレンドし、さらにかぼちゃのペーストを練り込むことで生まれる黄金色に輝く特製味噌が、名前の由来となっています。

さらに特筆すべきは、隠し味として加えている「あわびの肝のペースト」。山梨の名産品「あわびの煮貝」を製造する際に出る肝をペースト状にして仕込むことで、他では決して味わえない奥深い旨みを生み出しています。出汁には、京都の老舗だし専門店と共同開発したオリジナルの無添加自然出汁を使用。化学調味料に頼らず、素材の旨みを最大限に引き出す設計です。
野菜にも徹底したこだわりがあります。自社農園「歩成ファーム」で農薬を使わずに丹精込めて育てた野菜をはじめ、ぶどう棚の下で空中栽培した「空中かぼちゃ」、山梨ワイン豚、信玄どりなど、地元のプレミアム素材を積極的に使用しています。
「昇仙峡ほうとう味くらべ真剣勝負」3年連続優勝・殿堂入り(2011〜2013年)という実績に加え、有名人の来店も多く、店内にはサインが多数展示されています。食べログ評価も3.52(2024年時点)と口コミ1,000件超を誇る、各種観光メディア・旅行誌にも掲載実績のある名店です。
お店の外観・雰囲気

ほうとう蔵 歩成 河口湖店があるのは、富士河口湖町船津エリア。国道139号沿い、船津登山道入り口交差点の近くにあります。「蔵」をイメージした和モダンのデザイナーズ建築は、周囲の景色に堂々と溶け込みながら、それでいて圧倒的な存在感を放っています。駐車場に車を停めた瞬間から、晴れた日には背後に富士山の雄大な姿が飛び込んできて、食事前から気分が高揚します。
店内に一歩入ると、木のぬくもりに包まれた和モダンな空間が広がります。1階の通路は吉田の火祭りをイメージしたデザインになっており、訪れるだけで「山梨に来た」という気分が高まります。注目は店内奥のガラス張りエリア。1階のどの席に座っても富士山が正面に見える傾斜のついた設計になっており、食事をしながら世界遺産の絶景を楽しめるという、ほかにはない贅沢な体験ができます。
200席という大型店ながら、座敷席とテーブル席がバランスよく配置されており、家族連れからカップル、グループ旅行まで幅広いシーンで利用しやすい雰囲気です。混雑時は整理券での案内となることもあるため、ピーク時間帯は余裕を持って来店するのがおすすめです。人気シーズンの週末は2時間以上の待ちになることもあるので、時間に余裕を持って訪問しましょう。
ちなみに今回は私はランチタイムから少しずれた14:00ごろにお邪魔しましたが
メニュー



歩成の看板メニューは、シンプルに「黄金ほうとう」1種類で、具材が異なるメニューが複数あります。
基本となる「黄金ほうとう」は豚肉入りと鶏肉入りの2種類。さらに山梨の名産品「あわびの煮貝」を贅沢に加えた上位版「プレミアム黄金ほうとう」もあり、武田信玄が好んだとも伝わるあわびの煮貝と黄金味噌スープの相性は抜群です。河口湖店限定の季節限定黄金ほうとうも用意されているので、訪問時期によって違った味わいが楽しめます。
そしてほうとうといえば味変の楽しみ方も魅力のひとつ。鉄鍋のまま提供されるため、食べ始めは野菜がシャキシャキとした食感を楽しめ、食べ進めるうちに麺に味噌スープが染み込んでトロトロになっていく変化が楽しめます。途中で生卵(トッピングとして注文可能)を加えると、スープにまろやかさが加わってまた違った味わいになります。

甲州名物の馬刺しや鳥もつ煮を一品プラスして、山梨グルメをトータルで楽しむのもおすすめですよ。
食レポ
今回はお店で人気の「黄金ほうとう(豚肉入り)1,650円」を注文しました。
人生で一度は食べてみたかったほうとう。
食べた感想やビジュアルなど個人的に思ったことをまとめていきますのでぜひ参考にしてみてください。
【黄金ほうとう(豚肉入り)】(【1,650円】)

ほうとうは出来たて熱々の状態で、専用の鉄鍋に入ったまま提供されます。
鉄鍋の縁からは湯気が立ち上り、鍋いっぱいに敷き詰められた幅広の平打ち麺、その隙間からのぞく白菜・豚肉・きのこ・油揚げが見えます。
具だくさんで、見た目からもボリュームがしっかり感じられる一品です。

まずはレンゲでスープをひとくち。
かぼちゃペーストと味噌が溶け合ったスープは、まろやかでやさしい甘みがあります。味噌の塩気が立ちすぎず、かぼちゃの自然な甘みがじんわりと広がる感じで、くどさはありません。一般的な味噌汁とも豚汁とも違う、ほうとうならではのスープだと感じました。
スープの濃度はとろみが強めで、レンゲにすくうとゆっくりと流れ落ちるくらいのとろみがあり、かぼちゃの甘みと味噌のコクがバランスよく溶け合っている印象です。出汁の旨みも下支えになっていて、味噌だけが前面に出すぎない仕上がりになっていました。

麺は幅3〜4cmほどの太い平打ちで、もっちりとしながらも表面はなめらか。スープをたっぷり吸い込んでいるため、口に入れると味噌の旨みが広がります。
うどんのようなコシとは違い、もちもちとした独特の弾力があります。鉄鍋がしっかり熱を保っているため、食べ終わりまで熱々のまま楽しめました。スープを吸う前の段階でも小麦の風味がしっかり感じられ、麺だけでも食べ応えのある仕上がりです。一玉の量も多めで、食べ進めるごとに満足感が増していきました。

具材は豚肉・かぼちゃ・にんじん・白菜・しめじ・油揚げと、野菜がたっぷり。特にかぼちゃはほろほろになるまで煮込まれており、スープとよく絡んで甘みが増しています。
地元や名産地で採れた厳選された野菜やキノコを使っていて食感なども非常に良かったです。

途中からは卓上に置かれていた自家製の辛味噌を使って味変してみました。
見た目はトウバンジャンのような濃い赤茶色で、スプーンですくうとねっとりとした粘度があります。ひとさじ加えるだけで辛味と旨みがぐっと加わり、それまでのやさしい甘口のスープが一気に引き締まった味わいに変化しました。
辛さは強すぎず、ピリッとした後味の中に味噌の発酵感やコクも感じられ、単なる辛味付けではなくスープに深みを足してくれる印象です。同じ鍋でも前半と後半でまったく違う表情を楽しめるのは、ほうとうならではの食べ方だと思います。
こんな人におすすめ
●山梨の本格郷土料理を食べてみたい方
ほうとうは、山梨の風土と厳選素材が生み出す郷土料理です。ほうとう味比べ大会3連覇・殿堂入りというお墨付きの実力を、ぜひ本場で体感してみてください。
●家族連れ・グループ旅行の方
200席の広々とした空間に座敷席・テーブル席が揃っており、子連れや大人数でも安心して利用できます。駐車場も130台と余裕があるので、車でのファミリー旅行にも最適です。
●ロードバイクやドライブで山梨を訪れた方
河口湖エリアはサイクリングやドライブの人気スポットです。走行後の体に染みる熱々のほうとうは、疲れた身体をじんわりと温めてくれます。駐車場・駐輪スペースも広いので立ち寄りやすいのもポイントです。
まとめ
今回は山梨県河口湖にある「ほうとう蔵 歩成 河口湖店」さんでこだわりの黄金ほうとうをいただいてきました。
創業昭和54年の歴史と、ほうとう日本一3連覇・殿堂入りという実績が裏付ける、山梨を代表するほうとう専門店でした。かぼちゃペーストとあわびの肝ペースト、京都の無添加出汁が三位一体となった秘伝の黄金味噌スープは、富士山を眺めながら頂くのにぴったりの一杯だと思います。
ぜひ山梨で本格的な「ほうとう」を食べたい方は一度行ってみてください。
ごちそうさまでした!